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相談事例

何とかしてあげてほしい、親からの電話


埼玉県在住 A様(50代、男性)
職業:正社員
家族:義母、妻

ご相談時の住宅ローンの借入状況
ローン残高 2,000万円
相場価格 1,800万円~2,000万円


お支払ができなくなった理由

 住宅ローンを組んだ当初は、年収も十分だったAさん。一時期は、趣味の車にもお金を費やせる程度の余裕があったとのこと。子宝には恵まれなかったが、その分自分たちの為に、お金を使っていた。
しかし、仕事のノルマと激務で、うつ病を発症。それ以降、元の仕事はできなくなり、やむなく転職。収入は半分程度になってしまった。その後も何とか、7年~8年は払い続けていたが、支払が厳しいときは、銀行からお金を借りるようになり、いつしか多重債務者になってしまった。
自身の両親とは別居していたが、家を失いたくないので、何とか援助してほしいと両親への悲痛な電話が、ここ半年ぐらいで多くなってきたとのこと。両親も現在は、年金と若干のアルバイトで生活しており、もう私たちも支えることはできないので、なんとか楽にしてあげられないかというお父様からの電話が最初でした。その後、直接ご本人様にお話し、ご状況をお聞きしましたが、現在の収入だと、住宅ローン自体を支払うのが、難しいとのこと。仕事以外に借金も原因でうつ病の症状も重くなっており、自宅は売却してもいいから、なんとか借金から逃れたいというご相談でした。



当方での手続き及び方針

 住宅ローン以外の借金も500万円程度に膨らんでおり、個人民事再生を取ったとしても、住宅ローンをそのまま支払っていくのが困難だったのと、借金を支払わなくてよくなることにより、うつ病の症状が少しでも緩和されればと思い、方針としては、自己破産を選択した。物件相場から、そのまま自己破産を選択すると、管財事件になり、費用が多くかかる可能性があったので、任意売却により、自宅を売却してから、自己破産を行うこととした。引越代については、債権者に負担してもらう方向で、交渉した。

 結果、住宅ローンについては、ほぼ完済するところまでの金額で売却でき、引越代についても、債権者に負担してもらうことに成功した。その後、自己破産の申し立てをし、無事に借金を免除してもらうことに成功した。他で借金をする前に、相談していれば、自己破産をすることはなかったことだけが心残りですが、また一日今日から頑張っていきますとのことでした。


 

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